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2007年09月30日

島本理生「あなたの呼吸が止まるまで」

実力派であることはもう十分に知ってたつもりだったのですが。

この『あなたの呼吸が止まるまで』で、その実力は底知れないものだと感じてしまいました!

ご注意あれ。恋愛小説じゃぁありません。

島本さんイコール恋愛小説。

この定義は本作をもって捨て去るがよかろうと申し上げましょう!

舞踏家の父と二人で暮らす小学生の野宮朔。夢は小説家になること。

父の仕事関係の大人に囲まれる中での朔は非常にしっかりした大人びた女の子。

片や子供たちだけの世界では、居場所の見つからない弱い存在。

母に置いていかれたことで孤独に慄き、必至で捨てられないように、 一人にされないようにと

イイコでいる朔が持っている孤独の深さにつけこんだ卑怯な大人の暴力が朔を襲う…。

その理不尽で卑劣な暴力に対して、幼い少女が選んだ復讐の方法が、

タイトルの「あなたの呼吸が止まるまで」に続くというわけなんですが、そら恐ろしいです!!

万人うけするかというと正直厳しいと思うのですが、

今まで島本理生さんの作品を読んで来た私としては、ゾクゾクしました!

変貌しようとしている過程を目の前にしている高揚感といいましょうか。

島本さんは思ってたよりももっとずっと力のある作家だというのを実感したかんじ。

これからの作品からますます目が離せません!

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 12:15 | TrackBack(0) | オススメ本!

2007年09月27日

サザエさんの棚できました♪

朝日新聞社から刊行されている

「サザエさん」の文庫を集めました!

アニメのほうのサザエさんは皆さん一度は

ご覧になったこともあるかと思います。

けれど、朝日新聞に連載されていた

4コマまんがはご覧になったことがありますか?

アニメ以上にいきいきとした礒野一家の様子は

なんだかほっとしてしまいます。

アニメとは違った画風と、ふんだんに取り入れられた時事を

どうぞご堪能あれ!

自動ドア入ってすぐ左にずどーんと行っていただいて、

映画化コーナーの下の棚がサザエさん棚になっておりますので

どうぞお立ち寄りくださいませ!

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 17:22 | TrackBack(0) | オススメ本!

2007年09月26日

森見登美彦「有頂天家族」

狸の話、毛深い子と呼ばれてついに本日誕生!

(カウントダウン大成功!)

森見登美彦氏第六子にして第五男「有頂天家族」!誕生おめでとーう!

狸の話という通り、京都は下鴨神社糺の森に住まう狸一家の物語。

人が狸を食う?いやいやいやとんでもない。

見事に人を食った化けっぷり!よくも泣かせてくれたわね!

一体これほど泣けるとは誰が予想するでしょうか。

冗談でなく本気で泣けます。

亡き父と子供思いの母と四兄弟の深い深い家族愛に…!

同じくらいたくさん笑わせてももらいましたが。

こりゃヤバイ!

あのかわゆいモリミーの愛娘『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店 1575円)を超えた新たなる傑作です!

 

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 15:59 | TrackBack(0) | オススメ本!

2007年09月23日

あと3日♪

かねてよりもうすぐ生まれると言われていた、

我らがモリミーこと森見登美彦氏の毛深い子こと第六子・五男、

狸の話「有頂天家族」の誕生まであと3日となりました!

世に生まれてくる氏の息子の誕生を祝おうと10日前より当店では

レジコーナーにてカウントダウンを行っております。

あと3日。9月26日には店頭に入荷するのではないかと思われます。

んが。もしかしたら27日入荷になることもありえますので、

カウントダウンがあと1日で足踏みしてたら、その辺はご愛嬌ということで

ひとつ寛大なお心でお許しください。

大事なのは「有頂天家族」の発売を喜び踊るということですので!(笑)

あと3日(予定)、あと3回(予定)寝たら「有頂天家族」!!キャホーイ!

森見登美彦氏のブログでもチェック!

 

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 08:57 | TrackBack(0) | オススメ本!

2007年09月22日

西條奈加「烏金」

借金しても、明るく楽しく誠実に生きる方法、ここにあります。

なんて言うと、ちょっと語弊あるかしら。

大江戸版金融道と人情たっぷりの時代小説です。

その日暮らしもままならない町民、客離れに悩む商人、

世間体を気にし、面子を保とうとして赤貧にあえぐ武士。

生きるために借金をせずにいられなかった彼らだが、案の定返済は滞ってしまう。

しかも借りた先はよりによってごうつくばあさん。

ごうつくばあさんの容赦ない取立てに逃げる彼らに一筋の光が!

ごうつくばあさんの縁者だという男・浅吉がやって来た。

この浅吉。にっちもさっちも行かなくなった彼らの生計を立てなおし、借金を回収して回るのだ。

借り手も貸し手にもためになる粋な借金ライフデュースに感心しきり。

大江戸の町と人々のリアルな台所事情が見えてきちゃうのです。

町と人が本当に生きてるかんじがいいのですよ。

時代小説が苦手な方にオススメの作家さんなので、安心して読めますよー。

 

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 19:09 | TrackBack(0) | オススメ本!

2007年09月20日

山賊 『やさぐれぱんだ』 小学館文庫

か・・・かわいらしい!!!!とは言い切れないんですが、

でも妙にツボにはまっちゃうんですよー。

シュールな笑いを提供してくれるこのパンダから

目が離せません。

近日中に2巻も発売になるそうな。いやはや楽しみ楽しみ。

ぱんだのボケだけじゃなくて、

青年のツッコミもキレがあって大変よろしいのです。

関西圏の人間なら要チェックな筈!!!

ちなみに。山賊さんのホームページはコチラから。

この山賊というペンネームの恐ろしさからは想像もつかないような

ゆるーいパンダライフを満喫しようじゃありませんか!

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 18:41 | TrackBack(0) | オススメ本!

2007年09月15日

近藤史恵「サクリファイス」

2007年、年間ベスト級です!!!

皆様、サイクルロードレースというスポーツをご存知でしょうか。

言葉を聞いたことはあれど、どんなスポーツか、どんなルールか、 どんなドラマがあるのか

知らない方が多いのではないかと思います。

現に私はこれっぽっちも知りませんでしたから。

ただ自転車で走ってタイムを競う競技なのかと思いきやそれは大間違い!

サイクルロードレースはかくも過酷で厳しい世界でとても魅力的なスポーツだったのです!!

いかにかは本作品21ページへGO!

主人公チカが陸上からサイクルロードレースへ転身するきっかけとなったある大会の風景が

描かれているのですが、ページにしてほんの6ページたらずのうちに

サイクルロードレースの性質や魅力がまるっとわかるうえに、「自分で確かめてみたい!」

という興味までがっつり与えてくれるのです。

残念なことにテレビで見ようと思っても野球などのようにいつでも見られるというものではないのです…。

テレビ局は「サクリファイス」を読んで、中継番組とかコーナーを作るがいいよ!

こうしてサイクルロードレースの魅力にどんどん引き込まれながら、

汗と涙、勝利と感動といったきれいごとだけじゃない、厳しさと本質が見えてきます。

スポーツ青春ものといえどもただじゃぁ終わりません。

クライマックスへ向かうにつれて物語が帯びてくるミステリー性は、怒涛の緊迫感と興奮!

そしてここにきてタイトルの意味「サクリファイス」=「犠牲」 という言葉がズシーンドカーンと響いてくるのです!!

「勝利はひとりだけのものじゃない。ぼくの勝利は、ぼくだけのものではない。」

この言葉に込められた事実、本当の意味に愕然となります!

重い!とんでもない重さがのしかかってきます。

なのにまぶしいくらいさわやかで、きれいに物語は終わるのです!

なんなんでしょうこの尊さは…!!!

自信をもっておすすめ致します。

なお只今「サクリファイス」イチオシ企画として、コーナーで展開中。

あわせて近藤史恵さんのほぼ全作品もそろえているので、 ぜひぜひお越しくださいませー♪

 

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 11:35 | TrackBack(0) | オススメ本!

2007年09月13日

奥田秀夫 『サウスバウンド』 角川文庫

元過激派の父を持つ一郎。

はた迷惑な言動にふりまわされながらも

友達と楽しい日々を過ごしていた。

そんなある日、街の不良から母の過去を聞かされて

一郎は動揺する・・・。

あらすじを言っても全然その魅力が通じないと思うので

ぜひとも読んで欲しいんですよねー。

はた迷惑なだけに思えた父・二朗が

下巻に入ると途端にたくましくてかっこよく見えてしまうから

あら不思議。

痛快でまっすぐなエネルギーに満ち溢れた1冊なんです!!

映画公開は10/6公開予定。

公式サイトはコチラから!

いやはや公開が楽しみであります。

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 15:45 | TrackBack(0) | オススメ本!

2007年09月12日

横山秀夫 『臨場』 光文社文庫

なんてまぁ、面白いんでしょう!!!

「余人を以て代えがたし」と言われ『終身検死官』のと綽名されている

倉石。死体や現場から事件の真相を

看破する倉石の姿を描いた8編の物語。

倉石の個性があんまりにも魅力的なのと、

ストーリーの巧みさが際立ってるのでほんとに面白いんですよー!!

しかも、倉石視点ではなく、いつも彼に関係する人の

視点で描かれるので凄みが増すのです。

中でもオススメは「餞」この短いお話の中に凝縮されたものが

まぁ濃いんです!!!

ぜひともご一読を!

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2007年09月08日

石持浅海「Rのつく月には気をつけよう」

長江高明、熊井渚、湯浅夏美の3人は大学時代から続く呑み仲間。

お酒とグルメとゲストの恋愛話が揃えば、あら不思議。

他愛もない恋バナがミステリーに早変わり!

恋のあれこれの謎に隠された真実とは?

知的好奇心を刺激されつつ、 とってもおいしい気分を堪能できるテーブルミステリーですv

短編集になっているのですが、続けて最後まで読めば、あらいやだ。

とっても小粋な仕掛けが!きゃー!!

とっても幸せ気分に満たされちゃいます♪

お腹いっぱい、ごちそうさまでした!

 

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2007年09月06日

アンソロジー 『I LOVE YOU』 祥伝社文庫

今をトキメク人気作家6人が紡いだゼイタクな恋愛アンソロジー!!

どのお話にも胸の高鳴りを覚えてドキドキしちゃいました!

「恋愛には向かない」って自分の事を言っちゃう女の子の恋や

久しぶりに再会したかつての憧れの君との恋、

演技で付き合うことになった女の子を本気で好きになったり・・・。

んもーう、たまらん恋愛ばかりがつまった極上の一冊。

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2007年09月05日

川口晴「犬と私の10の約束」

ネイティブアメリカンの伝承「犬の十戒」を元に生れた本作。

犬と暮らしている人、犬と暮らしたことがある人は

10の約束を目にしたとたんにこみ上げてくるものがあるのではないでしょうか。

犬とともにくらすことの喜び、幸せ、楽しさ、そしてきれいごとではすまされない

命あるものと暮らすことでの責任と現実を描いています。

でもなによりも強く描かれているのは、犬への愛情。

少女と犬の物語は

「どうか覚えていてください。私がずっとあなたを愛していたことを」

という、10個目の約束で結ばれています。

この最後の一文を読んでふつふつとこみ上げてくる感情。

「私もうちの犬(コ)が大好きだー!!(涙)」

いつのまにか自分と一緒に暮らしている犬とに姿を重ねてしまってました!

そんなわけで。

大切な犬と暮らしてる皆様。暮らしたことがある皆様。

あなたの好きを主張してみませんか?

只今当店では「犬と私の10の約束」応援企画としまして

「どうかお願いです。大好きなうちの犬(コ)を自慢させてください!!」と題して

皆様の大好きな犬のプリチーショットを募集して、展示させていただきます!

以下の募集要項をご確認いただき、ご了承くださる方はどしどしお送りくださいませ。

・写真はL判サイズまで。これより大きいものは不可とします。

・写真の向きは縦横どちらでも可。

・写真は返却いたしません。

・写真の裏に犬の名前を書いてください。(必須)

 ほかに何歳か、チャームポイントなどもあればご自由にどうぞ。

・ご応募くださる方のお名前、住所等は不要です。

・写真は文芸書企画コーナーにある青い応募箱へ。

・現在企画終了日は未定です。写真受付け終了、企画終了は店頭、ブログにてお知らせ致します。

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 12:14 | TrackBack(0) | オススメ本!

2007年09月01日

朱川湊人「いっぺんさん」

今、流行の都市伝説。

小説で都市伝説といえば、「花まんま」で直木賞を受賞した朱川湊人ですよ!

「いっぺんさん」は日本のどこかにある田舎で語り継がれる言い伝えを

もとに描かれた傑作揃いの8つの短編集。

背筋がヒヤリとする怖さと、信じてみたくなる小さな奇跡の物語。

ただ怖いだけじゃないのです。

懐かしさや切なさ、言い伝えが当然だった昔から現代への時間の流れをも

描かれています!

朱川湊人さんらしい1冊となっています!

最初に収録されている表題の「いっぺんさん」は、

少年達の友情がこれまた切なくて、いいお話しですよ。

posted by 三省堂書店 京都駅店 at 22:05 | TrackBack(0) | オススメ本!