
実力派であることはもう十分に知ってたつもりだったのですが。
この『あなたの呼吸が止まるまで』で、その実力は底知れないものだと感じてしまいました!
ご注意あれ。恋愛小説じゃぁありません。
島本さんイコール恋愛小説。
この定義は本作をもって捨て去るがよかろうと申し上げましょう!
舞踏家の父と二人で暮らす小学生の野宮朔。夢は小説家になること。
父の仕事関係の大人に囲まれる中での朔は非常にしっかりした大人びた女の子。
片や子供たちだけの世界では、居場所の見つからない弱い存在。
母に置いていかれたことで孤独に慄き、必至で捨てられないように、 一人にされないようにと
イイコでいる朔が持っている孤独の深さにつけこんだ卑怯な大人の暴力が朔を襲う…。
その理不尽で卑劣な暴力に対して、幼い少女が選んだ復讐の方法が、
タイトルの「あなたの呼吸が止まるまで」に続くというわけなんですが、そら恐ろしいです!!
万人うけするかというと正直厳しいと思うのですが、
今まで島本理生さんの作品を読んで来た私としては、ゾクゾクしました!
変貌しようとしている過程を目の前にしている高揚感といいましょうか。
島本さんは思ってたよりももっとずっと力のある作家だというのを実感したかんじ。
これからの作品からますます目が離せません!













